※新宿サザンテラスのFrancfrancは改装中
皆様ごきげんよう。
北海道札幌市中央区の税理士、板倉圭吾です。
昨日はある会議があり、その後に懇親会を行いました(私はノンアルコールでした)。
会議&懇親会メンバーの一人は、ぺんぎん労災の顧問も務めてくださっている平野龍一さん。
元マネーフォワードの執行役員、現在は北海道バレーボール協会の理事であり、テレビのコメンテーターとしても活躍されています。
肩書きや人脈、熱量をこれだけ持ちながら、気さくで、耳の痛いことも率直に伝えてくれる数少ない友人です。
(平野さんとのやり取りはいつもブログにしたくなる)
平野さんがメンターだったら、すごく伸びる会社員は多いだろうな──そんなことを考えて、この記事を書くことにしました。
①【社長を目指すなら、まず「どういう社長か」を設定せよ】
「社長になりたい」と口にする人は多いものです。
けれど、私はその言葉を聞くたびに「どんな社長になりたいのか」を問いたくなります。
ただ社長という肩書きを得たいのか、それとも他の社長から尊敬されるような経営者を目指したいのか、歴史に残る事業をするような経営者を目指したいのか。
この問いに向き合わないままでは、どれだけ優秀でも、会社組織の内部政治に飲み込まれてしまいます。
社長を目指すなら、「どういう社長になるか」を具体的に設定して、逆算して動くべきです。
他の経営者から見て、器の小さい人はすぐに見透かされます。
どんなに気配り上手でも、外に出た瞬間に「スケールの小ささ」は隠せません。
その視点があると、しっかりとした軸のある目標になるでしょう。
②【今使える手段を疑え】【減点法を怖がるな】
会社組織で優秀とされる人ほど、既存のルールの中で結果を出すのが上手いものです。
しかし、そのルールの中で戦うことに慣れすぎると「器の大きさ」の涵養は進まない。
- 「今使える手段」を変更不能な前提条件だと思っていないか(「もっと手段があるよね?」という問いが大事)
- 自分で自分に制約をかけていないか(「それは出来ない」は思い込みかもよ)
一度、自分に問いかけてみることが大切です。
失敗を恐れて動かない人もいますが、私は「失敗は風化するが、経験は輝きを増す」と思っています。
成功の裏には必ず試行錯誤があります。
殻を破る瞬間に見せる不安定さが、次のステージへの飛躍の予兆だと、外から見ていると分かることがあります。
③【人事がすべて】
もうひとつ大切なのは、人事です。
結局のところ、どんな組織でも「人に押し上げてもらう力」がなければ、社長にはなれません。
人事に関わるのが嫌なら、独立すればいい。
私はそうしました。
独立して感じたのは、「一人でできること」と「チームでしかできないこと」の境界がはっきり見えるということです。
その境界を知らずに、なんとなく社長を目指すのは、組織にとっても本人にとっても最善ではありません。
「自分の力を磨くことができる人」だからこそ、「チームを率いる意味」が見えてくる。
だからこそ、チームでやりたいミッションがあるなら、(人事権も含めて)包括的な経営権を持つ社長を目指すべきだと考えています。
④【メンターを持て】
そしてもう一つ。社長を目指す人こそ、社外のメンターを持つべきです。
組織を出て個の力で生きている人は、あなたの組織の10年後を見通しています。
社内だけで完結する視点では見えないものを、外からの目線で補ってくれる。
私自身、平野さんと出会ってその価値を強く感じています。
平野さんのような存在にメンターとして関われるとしたら、それは会社員人生においてこの上なく幸運なことです。
社長という肩書きを目指すより先に、どんな視座で社会を見ている人と関わるかを意識してみてください。
メンターの見ている景色を、自分も見に行く努力をすること。
それが、社長を目指すすべての人に共通する第一歩だと思います。
⑤おわりに【夢に日付を】
ここまで読んでくれた人なら、分かってくれるでしょう。
夢に向かっていくあなた自身のこれからの理想の経歴書を書いてみるのが大切です。
山あり谷ありのストーリーだとベター。
思い通りに行かないのが人事の常です。
「ストーリー思考」神田 昌典 著を読んで、山あり谷ありをイメージ図にしてみるのもおススメ。
この文章が、誰かにとってのきっかけになれば嬉しいです。
私もまた、良きメンターたちから刺激を受けながら、自分の仕事を更新し続けていきます。