
【NEWS】2024–2026年の自転車法改正まとめ:フードデリバリー配達員の皆さまへ重要なお知らせ
皆様、ごきげんよう。
ぺんぎん労災サポートセンターです。
近年、自転車事故が全国的に増加しており、特にフードデリバリー配達員の皆さまが業務中に使用する自転車について、法令が改正(予定)されています。
今回は、
2024年11月1日施行の道路交通法改正 と
2026年4月1日開始の「交通反則通告制度(青切符)」の自転車適用
について、配達業務に必要な部分にしぼって分かりやすくまとめました。
1. なぜ今「自転車の法令」が強化されているのか?
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都市部での自転車事故が増加
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フードデリバリー等で“業務としての利用”が拡大
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道路交通法上は「自転車=車両」だが、ルールが徹底されていない
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事故時の責任が大きく、賠償請求が数千万円規模になるケースも増加
国は、「危険運転への厳格対応」+「ルールの明確化」を急速に進めています。
2. 【2024年11月1日施行】改正道路交通法のポイント(自転車)
2-1. 危険運転に対する「講習命令」が強化
悪質または危険な違反を繰り返すと、自転車運転者講習(有料) の受講が義務になります。
対象となる行為(一部)
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信号無視
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一時停止違反
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スマホ運転(ながら運転)
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右側通行(逆走)
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酒酔い運転(これは刑事罰)
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夜間ライト無点灯
最近は、フードデリバリー配達員が摘発される例もあるそうです。
2-2. ヘルメット着用は「努力義務」から“実質強化”へ
法律上は努力義務のままですが、警察庁は違反行為の指導時に着用状況も併せて確認する方針を示しました。
保険会社の事故対応でも、ヘルメット未着用が不利に扱われる事例 が増えていると聞いています。
3. 【2026年4月1日開始】自転車にも「青切符(交通反則通告制度)」が導入されます
これまでの「警告中心」から大きく変わり、自転車でも交通違反に反則金が科される ようになります。
対象が想定されている違反
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信号無視
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一時不停止
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夜間無灯火
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逆走(右側通行)
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スマホ・イヤホン運転
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並走
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交差点の優先違反
つまり、
自動車と同じレベルで“取り締まり”が行われる時代に入る、ということです。
4. 配達員の皆さまが特に知っておくべきポイント
4-1. 業務中の違反は「労災補償」と「責任」の両面に影響
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業務中の事故は労災保険の対象ですが、違反行為が原因の場合、民事責任が重くなる ことが考えられます(第三者行為災害の求償権などについての見解です)
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賠償額が高額化しているため、違反は大きなリスクになります
▶ 4-2. 配達アプリ・元請企業の“安全基準”も厳しくなる流れ
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ヘルメット着用を義務化
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スマホ走行チェック
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速度超過のモニタリング
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違反歴がアカウント停止につながる可能性も
法改正に合わせて、配達プラットフォーム側も安全強化を進めてくることが考えられます。
5. ぺんぎん労災からのメッセージ「まずは安全運転の徹底を」
2024年〜2026年は、自転車の取り締まりが大きく変わる節目です。
制度を知ることが、ご自身の安全を守り、トラブルを防ぐ第一歩です。
ぺんぎん労災サポートセンターでは、特定フリーランスとして働く皆さまが安心して業務に取り組めるよう、今後も制度情報と安全教育の発信を続けてまいります。
どうか今日も、安全第一でお仕事を。