freeeで理美容業の確定申告を始めよう
皆さん、ごきげんいかがでしょうか。
北海道札幌市中央区のイクメン税理士 板倉圭吾です。
今日は理美容業の確定申告について、freeeを使って効率化しましょうという記事です。
全てこれを見たら自分で出来る!!ではなく、流れをつかんでいただくことを意識しました。
⓪なぜfeeeをオススメするのか?
freeeの設計では、「ユーザーに複式簿記を難しく捉えさせない」という意識があると思います。
借方とか貸方という用語は振替伝票機能には出てきますが、そこで入力することは12ヶ月のうち決算に必要なものが多いです。
それ以外は口座の動きに応じて、貸借を自動セットしてくれます。
例えば、銀行の預金通帳で入金取引であれば、「借方預金なので、相手方は貸方に決まったよね、勘定科目なぁに?もしかしてこれ?(AI推測)」といった具合です。
経理のプロにはマネーフォワードのUIがしっくりくるかもしれません。
ただ、美容室を始めたばかり(面貸しでフリーランスになったばかり)の方であれば、freeeの方が経験上馴染んでいただきやすいです。
※出典 freee公式の記事
いわゆるクラウド会計とはクラウド上から、預金データやクレジットカード(経費で使う方)、POSレジなどの明細を取り込み、取引登録をするというのが大きな特徴です。
そして、それを税理士とリアルタイムで共有できる。
従来のインストール型ソフトと一線を画する機能です。
①開始残高の設定
ここでは個人事業主を前提に今年の帳簿からfreeeで記録すると仮定します。
そうすると、2020年12月31日までの確定申告から、2021年1月1日スタート時の残高をfreeeに登録するのが最初にやることです。
レジ金、預金、クレジットカードでの売上(翌月入金になるもの)、固定資産、買掛金などでしょうか。
2020年青色決算書の貸借対照表が出来ていれば、簡単に進められます。
②口座(お金の動きが記録された情報)の設定
預金口座の設定
ネットバンキングの申込をして、PCで明細が取得できるようにします。
それからfreeeと連携をすると、
- 取引日
- 入金額、出金額
- 摘要
- 残高
が整った状態になっています。あとは勘定科目などを指定して登録するだけ。
タイムライン機能を使って、「いつから銀行明細と登録残高が合っていないか」が一目瞭然になることも大きなメリットです。
売上の記帳
画像はfreeeの飲食店向け記事から引用。
上記に書かれているようなツールで売上を管理されていれば、自動連携が可能です。
レジを締めた時に、データがfreeeにも届くのです。
また、面貸しフリーランスの方などは自分専用のツールがないかもしれません。
その際はエクセルからでも売上インポートすることができます。
クレジットカードの設定
自分が経費として何かクレジットカードで支払った場合、そのデータも自動連携ができます。
- いつ
- いくら
- 誰に支払った
が、自動入力されており、勘定科目などを指定すると仕訳登録完了です。
取引先が出光なら「これ車両費かな?」とAI推測も機能します。
現金出納の登録
苦手な方が多いレシートの整理…
スマホで撮影してOCR認識させることもできますし、現金出納帳をエクセルインポートすることもできます。
③自動登録ルールの設定
上記で取得した明細ですが、いつも決まったルールで処理できる場合は自動登録ルールを設定すると効率化が進みます。
例えば、毎月銀行支払いで振り込むホットペッパービューティの広告費や、技術材料のクレジットカード支払いなどです。
金額や取引先で絞り込みをかけて、
①推測させる(登録承認ボタンを押すところまで自動化させる)
②登録させる(登録まで自動化させる)
を選ぶことができます。
私の場合、クレジットカード支払いの貸会議室やいつも使うガソリンスタンドなどを10,000円以内の取引に限って②自動登録しています。
金額が大きいと、内容をチェックしてから登録する①推測の方が安心なので。
④まとめ
流れをご案内するために省略していることもあります。
例えば人件費の仕訳登録です。他には決算時に行う処理(固定資産の減価償却、在庫棚卸、家事按分)など。
とはいえ、この①~③までを進めておけば日々の記録はかなりの範囲で網羅できるのではないでしょうか。
是非、自分で確定申告の準備を始めてみましょう!!