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税理士が実践する「飲酒習慣の可視化」と顧問先への助言<№771>

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※画像出典:pakutaso

 

皆様、おはようございます。

北海道札幌市中央区の税理士 板倉圭吾です。

今日は自分の健康管理について紹介します。

といっても、休肝日を意識しているというだけのお話です。

 

これまでの飲酒に関するブログ記事

ノンアルコールのすゝめ

飲まなくていい飲み会こそ参加したい催し

【イクメン税理士の海外出張術】良い結果を残すために体調面で心がけたこと

苦しんでいる経営者に税理士ができること

【悲しみからの回復】心を整えるために実践したこと3選

 

「振り替えると、結構書いていたな」という印象です。

それだけ意識的にお酒と付き合ってきたということでしょうか…(反省することは今もある)。

 

取り巻く情勢は変わっている~飲酒に関するガイドライン

厚生労働省から「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が発表されています。

ざっと概要をお伝えすると、

ガイドラインの目的

アルコール健康障害の予防・減少を目的とし、国民が健康的な飲酒行動を選択できるように支援する。

特に 年齢・性別・体質ごとのリスクや、「どれくらい飲むと健康に悪影響が出るか」などを明確化。

基本的な考え方

アルコールは身体や行動にさまざまな影響を及ぼす。

「酔わない量」ではなく、「健康リスクを最小限にする量」の理解が重要。

飲酒には 個人差(体質・性別・年齢・体調など)が大きい。

健康を守る飲酒量の目安(純アルコール量)

性別 健康リスクが高まる飲酒量(1日)
男性 40g以上(週に300g~)
女性 20g以上(週に150g~)

※ ビール中瓶1本(500ml、5%)=約20gの純アルコール

飲酒のリスクと注意点

健康への影響

がん(大腸・肝臓・食道など)

高血圧・脳卒中・認知症

肝疾患・アルコール依存症

女性は男性より少量でリスクが高まる

行動面のリスク

判断力の低下による事故

公共の場でのトラブル・暴力

機密情報・物品の紛失

業務中・運転時の事故リスク

健康的な飲酒習慣の提案

飲む量を決めてから飲む

空腹時の飲酒を避ける(食事と一緒に)

合間に水やノンアル飲料を挟む

飲まない日(休肝日)を週に2日以上作る

医師に相談・自己チェック(AUDIT等)を活用

絶対に避けるべき飲酒行動

飲酒運転

20歳未満の飲酒

飲酒の強要

短時間での多量飲酒(急性アルコール中毒の危険)

妊娠中・授乳中の飲酒

服薬中や病気療養中の飲酒

飲酒直後の運動・入浴

 

といったものです。

税務顧問として、

「昨今の社会情勢や健康指針により、企業の飲酒に関する管理が問われています。接待時や社内イベントでは、無理な飲酒や過度な摂取を避ける環境づくりをお願いするとともに、経営者ご自身もセルフチェックを習慣化されると、健全な組織運営にもつながります。」

というようなコメントともに顧問先に対してもガイドラインの紹介をしています。

 

アルコール健康障害対策基本法から考えること

【第1条】

酒類が国民の生活に豊かさと潤いを与えるものであるとともに、酒類に関する伝統と文化が国民の生活に深く浸透している一方で、不適切な飲酒はアルコール健康障害の原因となり、アルコール健康障害は、本人の健康の問題で
あるのみならず、その家族への深刻な影響や重大な社会問題を生じさせる危険性が高いことに鑑み、アルコール健康障害対策の基本となる事項を定めること等により、アルコール健康障害対策を総合的かつ計画的に推進して、国
民の健康を保護し、安心して暮らすことのできる社会の実現に寄与することを目的とする。

ガイドラインを策定した根拠となる対策基本法。

我々もしっかり目を通しておきたいです。

そして、関与先である経営者に対して、雇用者としてやるべきこと、やってはいけないことをお伝えし続けていきます。

(今は税理士ですが、元厚生労働事務官であることから私自身は使命と感じております。ほかの税理士の方にこの姿勢を押し付けるつもりはありません)

 

【対取引先の接待】飲酒を伴う会食での注意点

過度な飲酒のリスクを避けるべき

  • 一時的な多量飲酒(60g以上)は、急性アルコール中毒や転倒・怪我・トラブルのリスクがあります。

  • 社会的マナーとして、「飲まない選択」や「断酒・休肝日」を尊重しましょう。無理に飲ませる行為はハラスメントになり得ます。

機密管理や安全配慮も重要

  • 酔った状態での「ノートPC・USB等の紛失」や「契約書等の取り扱いミス」に注意。

  • 接待後の運転・フォークリフト等の操作は禁止行為です。

【従業員との懇親会】社内イベントでの留意点

安全配慮と節度ある飲酒環境づくり

  • 懇親会での飲酒においても「飲酒を強要しない」「節度を持った飲酒量の設定」「水やノンアルの準備」などの配慮が信頼性を高めます。

  • 「週に1回以上の休肝日」を設けるような社内啓発も推奨されます。

社内ルールの明文化も重要

  • 「業務時間内や出勤前の飲酒禁止」「飲酒後の業務禁止」など、社内就業規則への反映も検討したいところです。

  • 社員が医療的・体質的に飲酒できない場合の理解と配慮は、安心感の醸成につながります。

 

板倉の実践~休肝日の可視化

気が向いた月に実践している方法です。

月次のスケジュール帳に、

  • ノンアルコールの日は青いシール
  • 飲酒した日は黄色いシール

を貼って、休肝日を可視化するというものです。

自分の習慣を見つめなおす。

それは財務会計も健康管理も同じではないでしょうか。

 

とりわけ、懇親会のお誘いが多い12月。

皆さんも手帳で管理してみませんか?

 

板倉の実践~対外的に宣言する

板倉公式HPのプロフィールには下記の記載をしてあります。

飲酒機会を減らしています
国際的な規範や、信頼性の高い人材が求められる時代背景を踏まえ、将来的に公的な役割や重要な情報に関与する機会を想定し、日常生活においても節度と自己管理を重視しています。健康管理の一環でもありますが、過去の行動が将来の選択肢を左右する可能性を意識し、自らの在り方を律する姿勢を大切にしています。

堅い言い回しですが、将来的に飲酒傾向が公的地位の明確な選任要素になる可能性があります。

「一度の失敗が取り返せない事態を招く」ことを危惧しています。

一方でこれまでお酒をたしなんでいた方が突然「全く飲まない」は、角が立つ局面もあるでしょう。

「機会を選んで飲む」「量を決めて飲む」から始めてみてはいかがでしょうか?

あわせて「宣言している人との会食なら安心」と思ってほしい。

 

まとめ~健康で文化的な最高の人生を

経営者や友人の中に、お酒にまつわるトラブルや疾病に悩む人がいます。

職を解かれるようなトラブルも耳にしたことがありますし、依存症になってしまうと専門家による治療が必要です。

私自身は、

  • 健康であること
  • 芸術や文化に触れる機会を増やすこと
  • 何より、人生が楽しいと思えること

が、大切だと思っています。

その視座から考えた時に、「365日飲酒」「酩酊状態」というのは私の価値観と絶対に合わないと思っています。

 

この年末年始、皆さんもお酒との向き合い方を考えてみませんか?

 

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