ひとり税理士の売上の軸とは
皆様、ご機嫌いかがでしょうか?
北海道札幌市中央区のイクメン税理士 板倉圭吾です。
今日は売上のお話。
士業の売上って、それぞれ特徴がありますよね。
そのうちの税理士についての記事です。
とりわけ「ひとり税理士」について書きます。
税理士事務所の売上の軸は顧問報酬です。
- 法人顧問などをメインにした定期収入がある
- 相続申告などスポット対応がメインである
という違いはあるものの、税理士資格で無償独占が担保された領域での活動という点では同じです。
現在の板倉事務所はどうなっているか
- 税理士事務所
- 合同会社
という二つの事業を主宰しております。
税理士事務所では、税理士資格で無償独占が担保された領域での活動を行います。
合同会社では、それ以外の領域の活動を行っています。
税理士事務所において、従業員の雇用は全く予定していません。
いわゆる、ひとり税理士という生き方を選んでおります。
ひとりじゃない税理士との違いは?
手元にある数年前の某ベンダーの資料によると、従業員採用を前提にして書かれています。
- 自分が外出していても電話番をしてくれる
- 業務の拡大が図れる
- 教育を通じて、業務の標準化が図れる
- 必然的に賃貸事務所となり、「自宅事務所よりもリスクを背負っていること」が経営者に評価される
などのメリットがあるそうです。
その資料には、年間10件ずつの拡大を目指しましょうと書かれていました。
多数派の税理士事務所はこちらに該当するでしょう。
そして、ひとり税理士はこれと真逆のメリットがあります。
ひとり税理士のメリットとは
- ITツールを活用したコミュニケーションを導入し電話対応を不要にできる
- 業務の拡大を図らなくても良い
- 選び選ばれたお客様にオーダーメイドの価値を提供できる
- 職住一致の環境で家族と向き合う時間を確保できる
が、真逆のメリットになるでしょうか。
お客様の数を増やすつもりはありません。
お付き合いの年月を増やすごとに効率化していき、週5日かかっていたものを週4日で終わらせられるようにするイメージです。
空いた時間をどう使うのかが大切
私は空いた時間を合同会社の活動に使っています。
ひとり税理士事務所として、拡大を目指すことに魅力を感じないからです。
それは以下の理由です。
- 数人のスタッフ雇用くらいの拡大では収益状況はあまり良くならないから
- 労務管理などは事業会社以上に気を使う必要があるから(いわゆる綱紀監察の部分です)
- 増えた分だけ税務調査など役所との接触回数が増えるから(役所は電話しか使えないから嫌い)
- 選び選ばれたお客様にだけお役立ちすることが本当に充実しているから
税理士法に定められた役割を果たすために、(私にとっては)拡大がリスクだと感じています。
そのため、(税理士事務所の拡大を目指さずに)合同会社での売上を構築することを意識しています。
いわゆる売上の多角化ですね。
まずは左打席に立とう
事業会社(私の場合は合同会社)での売上構築。
税理士事務所とは全く違うアプローチが必要かというとそうでもありません。
例えば、「イクメン税理士の開業セミナー」というプログラム。
セミナー講師としての活動は合同会社で行っておりますが、語る内容は税理士事務所の開業奮闘記です。
私のイメージでは同じ野球という競技の枠組みで、左打席に立って打撃をするくらいのチャレンジでした。
これまでの経験で語れることを、事業会社として運営するのです。
私がこのセミナーを始めて開催したのは開業1年が経った頃。(酒井基先生、開催リクエストありがとうございました)
多角化の第一歩としては遅かったかもしれません。
今では、スイッチーヒッターとして右打席(税理士)と左打席(セミナー講師)を行ったり来たりしています。
とは言え、セミナーの開催回数を極端に増やすことにはあまり魅力を感じていないのです。(答えはまとめに書きました)
慣れてきたら違う競技も初めてみよう
現在、合同会社ではセミナー以外にも複数の事業を手掛けています。
これから手掛けるものはちょっと難しいチャレンジ。
先ほどの例えで言うと、野球選手(税理士)がバドミントンに挑戦するくらいのイメージで捉えています。
ルールを覚え、道具に慣れ、メンタルを正しく保つことは一朝一夕では難しいはずです。
とは言え、「道具を手に持つスポーツという共通点がある」という楽観的な意識を持っています。
(高校の球技大会で、野球部がバドミントンめっちゃ強かったの思い出した)
(まとめ)なぜ、多角化に挑むか
板倉事務所のミッションは「イクメンとワーキングマザーをサポートする」ことです。
私の理想の仕事は、「お客様が理想の人生を過ごすお役立ちができた!!」と実感することです。
つまり、お役立ちの手段が税理士業でなくても良い。
セミナー、コンサルティング、出版、講演、その他の事業…なんでもお役立ちになるならチャレンジしてみたいのです。
今回は、お客様以外に「合同会社のワーキングマザー従業員(候補)」に対してもお役立ちができることが決め手でした。
皆さんが多角化を考えているのはなぜでしょうか?
そのためには、ちょっと抽象化して
- 打席を変えるだけでいいのか
- 競技を変える必要があるのか
- スポーツの枠から飛び出るのか
ということを考えてみましょう!!
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