※昨日は日差しが強かった
「大工と話すときは、大工の言葉を使え」
おはようございます。
北海道札幌市中央区のイクメン税理士 板倉圭吾です。
以前の記事「大工と話すときは、大工の言葉を使え」(伝え方のオーダーメイド)<№171>の続編です。
タイトルの
「大工と話すときは、大工の言葉を使え」
ですが、ドラッカーが書籍において
「コミュニケーションは、受け手の言葉を使わなければ成立しない」
の例えとして引用しているものです。
税理士が、会計や税法を専門用語を使わずに伝えるときにも大切な観点ですよね。
経営課題を野球に例えてみた
昨日は日帰り出張でした。
喫緊の課題を検討するメンバーとして会議に参加です。
もちろん、会議は始まるまでの準備で出来が大きく異なります。今回もprepシートを作成し、事前に参加者に共有しました。
そこで、事前検討で私が導いた仮説は、
「議論の前提条件に、参加者間の認識ギャップがある」というものです。
議題Aと議題Bがどのような相関関係にあるのかが議論にとって重要であり、事前にギャップを埋める必要があるのではないか?
そこで、
- 会議直前のタイミングで
- 中心メンバーXさんに
- 野球の例え話で
現状を伝えることにしました。
空港までの道すがら、たとえ話を考えていたのですが少年野球で例えてみます。
自チームの守備です。
「1アウトランナー3塁でレフトフライが上がった」というのが現状の当社の状況です。その際の指示として、
・レフトの送球で気を付けることを教える
・レフトの捕球前の助走を教える
・中継カットマンの位置取りを教える
・3塁ランナーの離塁が早くないか確認する
・捕手のブロックを教える
といういろいろなことを監督コーチとしては考えていることでしょう。
ここが、議題Bの部分です。今回Yさんは
「そもそもレフトがフライをキャッチできないのでは?」
的なことを資料で説明しようとしてると理解しました。
それが議題Aについての部分です。
Xさんは野球に造詣が深く、一瞬にして意図を理解してくださいました。
これにより、並行して議論することではなく議題Aが喫緊の課題であるという認識を伝えることができました。
まとめ
例え話でいうと、タッチアップ本塁クロスプレーで3アウトチェンジになることが理想的な展開です。
でも草野球(=多くの経営会議)では、それ以外のシナリオも想定します。先ほどの落球についての懸念などです。確かに落としちゃったら、確実に1点取られてしまいます。
「想定内です」と対応できることが、経営者に求められますよね。私もサイコロ思考法を推奨することがあります。
しかし多くのシナリオを検討しているうちに、議論がどのフェーズに属しているのか、かみ合わないまま時間だけが進んでいく会議がありますよね。
私が参加している会議においては、議論の理解度を深めるための工夫を続けていきます。
手始めにprepシートをオススメします。
【編集後記】
帰路の飛行機、隣に座った方がとても印象的でした。
飛行機が大好きなようで、機内照明を頻繁にオンオフされて
- 機内の乗務員挨拶
- 機長からのアナウンス
- 離陸時刻
などを細かくメモされていました。最新の機内設備も使いこなしています。
反対側に座った方も乗務員さんに話しかけ、なにやら専門用語で質問されている様子(「この機材は〇〇だね」みたいなやつです)。
私にとっては移動の手段ですが、彼らにとってはフライト自体がイベントなのでしょうね。
静かに過ごそうと思ったのですが、これはこれで得難い経験になった
同じ金額を払っていても受け取っている価値が異なっているなぁと感心しました。
もちろん帰宅後は疲労回復ルーティンです。