クラウド会計ベンダーとの打ち合わせ
こんにちは。
北海道札幌市西区発寒のイクメン税理士 板倉圭吾です。
まだまだ道内、大変なところもあります。災害後の疲れが出てきた人もいるでしょう。
助け合っていければと思います。
さて、午前中にクラウド会計ベンダーとの打ち合わせをしてきました。打ち合わせ場所のスタバまでは往復徒歩。いい汗かいた。
あえて会社名を伏せておきますが、彼が話してくれた感想が印象深かったので紹介します。
こんなにクラウド会計が普及するのに時間がかかると思わなかった
実務的なやり取りを一時間程度した後にちょっと雑談…
彼がポロっと言いました。
「こんなにクラウド会計が普及するのに時間がかかると思わなかった」とのこと。
(自社、他社問わず)クラウド上にデータが保存され、端末を選ばずIDとパスワードでログインして、ブラウザで操作閲覧できる会計ソフト = クラウド会計
という定義での会話です。
その上で、聞いてみました。
「ボトルネックになっているのは、ベンダーなのか、会計事務所なのか、エンドユーザーなのか?」
皆さんはどこだと思いますか?
私は、「会計事務所」って言われるかと思っていました。
でも、違ったのです。
「ベンダーです」
とのこと。
「開発を頑張ってプロダクトとしてはっきり優秀なら、エンドユーザーがみんな乗り換えると思っていた。でも、導入支援が足りなかった。開発と支援は車の両輪の関係だ」
と言うのです。
私が感じたこと
彼の勤めるクラウド会計ベンダーは、日々の会計に税理士事務所が必要ない世界を夢見ている。そう感じます。
いわゆる産地直送です。産地から農協や卸問屋を通さず、お客様に届ける。
クラウド会計ベンダーがUIにこだわったり、デザインが馴染みやすいのもその一環でしょう。
私もそれが健全だと思います。
無理に、問屋としての税理士を残そうとするから開発がいびつになったり、ベンダーのマネタイズが難しくなったりすると思います。
その意味で「AIが税理士事務所の仕事を奪う」という指摘は正しいです。「勘定科目(費用→費用)や補助科目が間違っているけれどAIが推測してリアルタイムに月次の利益が正しい試算表」の方が、「税理士事務所の事務員が仕訳をチェックして作った2か月遅れの(勘定科目も含め)正しい試算表」より経営には有益だからです。
これからの税理士はどうなるのか?
これからの税理士はどうなるのか。私の得意とする中小企業で考えてみました。
上記の例でいうならば、フードコーディネーターみたいな存在でしょうか。
「試算表が出来上がるまで」が価値提供だった時代から、「速報値をどう読み取って経営に反映させるか」あるいは「予算と実績の対比から何を感じるのか」という部分にシフトしていくと感じています。
どこの産地(クラウド会計ソフト)を選ぶのかはお客様。直送された野菜の有効な利用方法、栄養価の考え方などを伝えるイメージです。
無骨な会計から、いろどりの会計へ。
板倉事務所にできることはたくさんあります。
200記事目に伝えられて良かった。
【編集後記】
昨日は、久しぶりの給油。ようやく行列のない通常のガソリンスタンドになっていました。
今日は、保険請求手続きや罹災証明書についての情報提供をいただき、気づきがありました。同業のネットワークはありがたい。
【昨日の1日1新】
息子のロボット・プログラミング教室を申し込む
[…] 以前、フードコーディネータ理論として記事にしました。 […]