ちょっと考えていたことをブログにしてみます。
いわゆる研究者や技術者との議論が苦手です。
それが、そもそも彼らの流儀に慣れていないのが理由だと読書を通じて知ることができました。
「世界一流エンジニアの思考法」に取り上げられている「agree to disagree」という考え方です。
どちらが正しいとか間違っているとか、意見に賛同する・しないではなく、「相手のことを理解して認める力」といってもいい。
「ああ、君は同意しないんだね」ということを理解するのだ。
(著書より引用)
私の経験値としては、着地点を見定めて取り掛かる議論が多いのです。
税理士という仕事上、また私の性格によるところも多いのかもしれないですが、議論の軸を整理して、「もう少し右で着地しよう」とか、「いやいや左の考え方もあるぞ」というような二次元的な議論のイメージです。
問題が三次元モデルだとしたら、税務という補助線を引くことで出来た切断面を使って解決方法を二次元に変換するアプローチとでもいうのかな。
まぁ、冷ややっこを箸で一口食べた時に出てくる平面みたいなイメージです。(余計分かりづらい)
ところが研究者の方とお話しすると、「この平面上では議論にならない」と指摘されることが何度かありました。
それが私の用意した切断面であることもあれば、社会の構造自体であることもあり、「この平面上で解決しなければ、現実的な解決には到達しないだろう」と思うこともしばしばでした。
そのモヤモヤを解決する思考法が、agree to disagree なのかなぁと。
「どうして分かってくれないの」から脱却できて、「意見が対立しても否定しない」ということを意識しようと思います。
アカデミックな世界やグローバルな世界での議論の作法としては、それが誠実なやり方だということもこの本を通じて知ることができました。
気づきの多い本です。
【編集後記】
昨日は髪を切りました。さっぱり。
今朝はウォーキングをしてから、関与先の資金調達に関する資料作成。
これから打ち合わせに行ってきます。