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私が独立した理由と、「イクメン税理士」として目指す価値提供

投稿日:2017年8月25日 更新日:

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私は、それまで勤めていた公務員を辞め、2016年1月から税理士事務所で勤務していました。

結果として、1年7か月10日で退職したのですが、

1.そもそもなぜ税理士を目指したのか

2.税理士試験に受かって公務員を退職するまで

3.なぜ独立したのか

その理由について書きます。

なぜ税理士を目指したのか

私が勤めていたのは、北海道労働局という機関です。厚生労働省の地方出先機関であり、労働基準監督署とハローワークが傘下にあります。

そこで、労働基準系の厚生労働事務官という官職に就いていました。

労働基準系職員の仕事とは

公務員がやるべきことは法律に定められています。

労働基準系の職員は、3つの官職があり、ざっくりと分けると以下のようになっています

・企業に労働基準法などを守ってもらうこと、労働者などから労働問題の相談を受け付けること(労働基準監督官)

・企業に安全衛生法などを守ってもらうこと、災害など調査統計、免許や検定などの受付(厚生労働技官)

・労災の認定、企業からの労働保険料の申告受付や調査、滞納保険料の徴収(厚生労働事務官)

私は、労働保険料の申告受付や調査、滞納保険料の徴収を長く担当しました。滞納保険料の徴収…なんとなくイメージがつくでしょうか。

経営者と同じ目線へ

ある日、いつものように支払いが滞っている会社に行ったところ、社長に「税理士に資金繰りを相談してから」と、言われました。

公務員として利害が対立する社長が頼りにしていたのが税理士だったのです。(資金繰りに関係なく、公租公課は払うべきという指摘はありますが…)その時に、「社長と同じ目線で官庁や銀行、取引先のことを考えられるのって、楽しそうだなぁ」と思ったのです。

その後、東日本大震災があり、私も石巻労働基準監督署に応援として派遣されました。自然災害に対する恐怖とともに、単身赴任中だったので「家族が一緒にいること」を真剣に考え、転勤定年のない職業を目指すことにしました。税理士です。

それから税理士の受験勉強がスタートしました(勉強についてはまた別の機会に)

税理士試験に受かって公務員を退職するまで

2014年12月に簿記論と財務諸表論に合格しました。職場で仕事をしていたら、官報をネットで見ていた方が連絡をくれました。2015年3月に退職することも検討しましたが、欠員補充など時期的に職場に迷惑をかけると思い、仕事をしながら就職する税理士事務所を探すことにしたのです。

北海道税理士会に問い合わせたところ、税務署以外の公務員は実務経験がないので即開業は認められないとの回答でした。何か所も事務所訪問をさせてもらい、意中の事務所がないまま、2015年9月に「2015年12月31日での退職」を決めました。退路を断って探さないと見つからないと思ったからです。

その後、ご縁があり2016年1月から事務所に就職。所長の人柄もよく、共働きなどの私の家庭事情にも配慮してくださりました。恩人であり、師匠です。「勤務であれば」ということで、公務員時代の実務経験により税理士登録できたのですが、その際にも尽力してくださいました。

 

なぜ独立したのか

身近な方にはお伝えしてありますが、今年の1月に母が亡くなりました。私の自宅は、実家のすぐ近くにあり、それまでうちの子供たちの保育園送迎や体調不良時の看護など、私たち夫婦をサポートしてくれていました。

母がいなくなったことで、夫婦で担うべき家事育児の負担が増し、3月の確定申告時期などの税理士事務所の繁忙期との両立が困難となりました。周囲にも迷惑をかけてしまうことから、「所属事務所との提携関係を維持しながら、自宅で一人で開業する」をいう選択をしました。

この決断を尊重してくれた所長には本当に感謝です。

板倉事務所の価値提供

このような事情から、私ができることは時間的に限られています。顧問税理士として担当できる件数も、税理士会などの会務についても、よく吟味していきます。

でも逆に、そんな環境だからこそ「在宅ワークに挑戦したい」、「イクメンに配慮したい」、「職員のキャリアアップをサポートしたい」、「会計をわかりやすく、効率的に」という声には全力で応えていきます。

 

働き方改革に、ワークライフバランスに、効率的な職場づくりに、会計・IT・AIができること。

それが、板倉事務所の価値提供となるように頑張ります。

 

【昨日の1日1新】

独立後、初めての商談(個人、法人)

MacへのTKCシステム導入支援

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執筆者:


  1. […] こんな事情で退職→独立を選択した私に、最大限のサポートをしてくださいます。 […]

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