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「税理士の近接領域」との付き合い方<№727>

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※2月になって雪が多い

 

こんにちは。

北海道札幌市中央区の税理士 板倉圭吾です。

今日は「税理士の近接領域」との付き合い方について。

 

ワンストップで解決したい

以前に、孫の手理論という記事を書いたことがあります。

ひとり税理士として活動していると、得意分野ばかりを押さえがちです。お客様の課題が自分の苦手分野だった場合、どうすれば良いでしょうか?

通達、裁決などを文献を調べ、同業の先輩税理士に相談し、自分の苦手分野を克服する(自分が適切にお客様の背中をかけるようになる)
お客様の課題を一緒に解決できる人を見つける(孫の手を渡す)
前者ができるならベストでしょう。

ただし、私は(とりわけ税務の分野において)机上の理論や一般的な内容の質疑応答で、責任ある回答を導くことの難しさを感じています。

力加減がわからず、かゆい場所を過度にかくと肌荒れしますし、足りないとよけいにかゆくなります。

そこで後者。一緒に解決できる人(孫の手)の登場です。背中をかくための専用設計、安心です。

 

メリットは多い

経営者の悩みのうち、税理士が解決できることは限られております。

税務領域だけでも上記のように、より専門的な知見を有する方のサポートを受けることがあります。

生命保険や労務、登記などであれば、なおさらその道のプロの対応が必要です。

お客様からは、「板倉さんに相談したら、ちゃんとプロを連れてきてくれて解決してくれる」と喜んでもらえますし、

その道のプロからも、「税理士が交通整理をしてくれていると話がスムーズ」とコメントをいただけます。

 

やらないと決めていること

このようにメリットが多い、ワンストップ&孫の手システム。

私がやらないと決めていることがあります。

それは、「紹介したされたで報酬を発生させない」ということです。

先日、労務顧問を探している経営者のために、私が社会保険労務士をご紹介したケースでのこと。

その先生から、「以前、同じように税理士が顧問先候補を紹介してきた時には、月々の売上の5%を紹介料としてバックしてほしいと言われた。板倉さんも同じくらいですか?」と聞かれました。

「社会保険労務士の先生が経営者から支払いを受けた報酬について、私がバックを要求することはありません。紹介に際して、何らかの金銭的利益を要求することもありません」とお伝えしました。

 

専門家として、経営者に一緒にお役立ちをする仲間です。

敬意をもっていれば、そのような要求になることはないと思います。

同じように、紹介によって生命保険が成約になっても、紹介によって不動産取引が成立しても、私が専門家に対して報酬を要求することはありません。

 

気を付けてほしいと思っていること

反対に、私(と、私の手掛けた仕事)に対しても敬意を持って接してほしいという希望があります。

  • 助成金に必要な総勘定元帳において疑義があったとして、「板倉先生の間違いだと思うので、修正申告してもらってください」と経営者に説明されたことがあります。(結果として、私の間違いではなかったのでホッとした)
  • 開業祝いにお贈りした胡蝶蘭が、(他の方のお花で置ききれなかったこともあるのでしょうが)トイレに置かれていたことがあります。
  • 「これは簡単な仕事だから」と、私が受託する業務の金額を勝手に決めてこられたことがあります。(もちろんお断りしました)
  • 経営者のお困りごと解決のため、専門家の方と打ち合わせをしていた時に、「板倉先生は分からないかもしれないけど、あの経営者には問題がある。私はすぐ気づいた。」とその場にいない経営者を非難されたことがあります。

互いに敬意を持っていれば、経営者のためにそれぞれの専門領域でお役立ちをすることはメリットが多いです。

本来であれば、経営者が自社の商流を理解して、適材適所に専門家や社員を配置することができれば理想でしょう。

まずはワンストップ孫の手チームは私が結成します。そうやってビジネスを回して、経営者が自分なりのアベンジャーズを結成できれば嬉しい。

長い期間のお役立ちを通じて、経営者の成長も見守ることができればいいなと思っています。

 

【編集後記】

札幌はそうでもないのですが、北海道各地で大雪被害の報道があります。

雪まつりで観光客も道内を周遊される時期であり、早くいつものインフラ環境に戻ってほしいと思っています。

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