※今朝の北海道神宮
2時間待ちのパエリア
おはようございます。
北海道札幌市中央区のイクメン税理士 板倉圭吾です。
今朝は代替性について考えました。
きっかけはパエリアです。
昨日は子どもたちにおでんを作りました。
でも大人はちょっと違うメニューを宅配してもらおうかと考えたのです。
それがパエリア。
その日の夕方にポスティングされたパエリア宅配店のチラシが美味しそうで、
「おでんは明日でもいいから、今日はパエリアかな」
という気分になったからです。
「たまには自分以外の作った料理が食べたい」という気分なのでした。
チラシ掲載の宅配専用のアプリはダウンロードに時間がかかり、お店に電話してみました。
すると、「たくさんご注文いただいており、2時間ほどお待ちください」とのこと。
折しもサッカー予選、寒くなってきた、チラシ投函などで一気に注文が来たのでしょうね。
「また今度にします」と告げて、ダウンロードは中止、チラシは明日収集の雑がみに入れました。
とはいえパエリアは食べたいぞ
スマホにはウーバーなどのアプリが入っています。
すっかりパエリアモードになっているので、いろいろ検索しました。
すると、ウォルトで「50分で配達可能」という店舗(とドライバー)を発見。
かくして、おいしいパエリアをいただくことができたのです。めでたしめでたし。
学んだこと(代替性とは)
宅配プラットフォームが増えて、単一ブランドのアプリでは魅力を感じなくなってきた印象です。
メニューだけではなく、フリーランスの配達員を機動的に使える点も宅配プラットフォームの優位点ですよね。
それでいて、代替性が高いことも興味深い。
北海道の冬期、荒天ではほぼ宅配は機能しません。
夏でも、うだるような暑い昼間はあまり配達員がいないです。(自分調べ)
交通網の事情だけではなく、フリーランス宅配員は仕事を断れるからだと推測しています。
ピザ屋の配達アルバイトだと「今日は暑いから仕事行かない」はできませんが、フリーランスなら自分の裁量で選べます。
(フリーランス配達員もさぼりたくなる)そんな日は宅配を諦めて、近くのコンビニや冷凍庫の備蓄食材で何とかする。
そういう意味での代替性にも注目しています。
翻って税理士業界ではどうか
A事務所は今年はみんなでスキーを楽しむので、確定申告は受付しないらしい。
じゃあB事務所に頼もう。
なんて事態にはならないですよね。
税理士事務所は3月は忙しい。
じゃあ無資格の記帳代行業者に確定申告の提出までお願いしよう。
これも、禁止されています。(記帳サポートなど適法な範囲はありますので、一概に記帳代行業がけしからんという意図はありません)
代替性が低いことの証左ですよね。
参入障壁が高く、継続的な売上が見込めるという意味では良い業界とも考えられます。
でもお客様には不便を強いているのではないでしょうか。
2月中頃に資料を送ってもらい、3/14くらいに税額をお伝えするまで進捗状況がわからない。
パエリアで言うところの、「2時間待ち」と言われても皆様文句言わない(代替性が低いため「言えない」が正しいのか?)状態なのだもん。
私の望む事務所経営の方向ではありません。
板倉事務所は2022年確定申告の受付を終了しています
(板倉圭吾税理士事務所からの告知)
2022/3/15の所得税確定申告のご用命は募集を終了しました。
税理士顧問(個人事業主、法人)のご用命は募集を停止しております。— 札幌税理士 板倉 圭吾 (@itaxez) October 5, 2021
個人所得税の確定申告は、いずれ自主申告プラットフォームで完結すると感じています。
つまり、価値の低いコンテンツ(2時間待ちのパエリア)となり得るのです。
とりわけ、「年明け受託→3月までに申告をする」という年1回パターンについては既に価値低下を感じています。
freeeやMFはかなりいいところまで開発されており、税理士でないと使えない専用ソフトに優位性はほぼありません。譲渡所得とかはまだ優位だとは思うけど。
それでも税理士の仕事はなくならないとも思っています。
そして、板倉事務所がなお選ばれる存在でありたい。
年に1回ではなく、
毎月、税理士のお役立ちが必要なお客様を大切にしたいのです。
そのためには、早めにお申込みいただくお客様だけで確定申告は受付終了にすることだと考えています。
業務の繁閑差をなくし、平準的な業務量で穏やかな日々を過ごす。
プラットフォームに奪われる仕事、プラットフォームで比較される仕事は手放す。
そういう税理士事務所を目指していきます。