皆様、ごきげんいかがでしょうか。
北海道札幌市中央区のイクメン税理士 板倉圭吾です。
今日は「これ経費になる?」について記事にしました。
フリーランス、個人事業主の方を想定しております。
①時計
アイキャッチの画像である時計。
基本的に「経費にならないもの」の代表格です。
ロレックスやウブロはNG
ロレックスやウブロなどの高級時計は、私が関与しているお客様(法人・個人問わず)では経費にしたことがありません。
それは高級時計がビジネスにとって「見栄」だと私が判断しているからです。
「この時計でないと商談がまとまらない」と言えませんよね。
私が担当したことがない業種によっては該当することもあるかもしれませんが。
私の中では、時刻を知るためだけの機能に対して、高額を払うことはあまり理解できず、「事業とは関係ない嗜好品」と整理しています。
applewatchは家事按分します
私も使っているapplewatch。
もはや生活に欠かせないアイテムです。
地下鉄に乗るとき、チャットワークの通知を受け取るとき、タスクのリマインドをするときなど仕事でも大活躍です。
ITに興味がある税理士という印象を持っていただけるかもしれません。信頼感醸成のためのアイテムとも言えるのです。
とはいえ、プライベートでも使っております。
そのため全額ではなく、仕事での使用割合だけを経費にする「家事按分」という方法をオススメしています。
②クレジットカード(プラチナやブラック)
クレジットカード。
お客様には事業専用カードのご用意をお願いすることが多いです。
使っているうちに、限度額の大きい(ステイタスの高い)カードのインビテーションが来ることもあります。
耐久性に優れた金属製だったり、空港ラウンジなどの特典があったり、レストラン優待など実利も。
案外、経営者同士でレジに並ぶことがあると「あの社長はどんなカードなのかなぁ」と気になるものですよね。
スティーブ・ジョブズだからアメックスグリーンでも納得されるわけで…
お客様の業種によりますが、事業専用として使うのであれば、私は信頼感醸成アイテムと判断しています。
とは言え、事業の利益状況を逸脱した年会費がかかる場合は「見栄」ですよね。
カードのステイタスに拘泥するのは避けたいところです。
③自動車
これは都内とはかなり状況が違うと思います。
地方都市札幌での肌感覚です。
例えば私。
「自宅事務所」かつ「ひとり税理士」という時点で、従来の尺度では信頼感についてご不安に思われる方がいらっしゃいます。
私のひとり税理士という生き方をご理解いただくのには時間がかかることは承知しています。
それは仕方ない。
皆様、人生をかけて事業をしていらっしゃる。
そこで営業用車両については信頼感醸成を主目的に購入しました。
道内地方都市まで安全に移動でき、地球に負荷をあまりかけず(燃費が良く)、見栄とか虚勢とは思われないのみならずお客様の信頼感醸成に寄与する。
そういう意図で自動車維持のコストを払っています。
なお、信頼感醸成にはこまめな買い替えは不要であるとも思っております。
新モデルが出るたびに買い替えることは「見栄」だと感じてしまうという意味です。
そして今の自動車は法定耐用年数以上は乗れるはず。積雪地の北海道でもそう思います。
(減価償却を終え)簿価1円の自動車が、それでも信頼感醸成に役立つとしたら素晴らしいと思っています。
まとめ
抽象的なのですが、この見栄と経費の境目というのは重視しています。お客様とすり合わせるのに時間がかかりますが、それでも大切な境界なのです。
税務署対策というのではなく、主に経営サポートの側面です。
見栄が多いと、本業でどれだけ稼げるかという会計の利益係数にノイズが増えてしまいます。
しっかり利益を出して、適正な納税をしましょうというのが私の基本スタンスです。
税務署がスルーしたら何でも経費OKではなく、自分の中で判断軸を作っていただくために時間をかけています。