※コカ・コーラ クリア
創業時の融資は政策金融公庫?民間銀行?
おはようございます。
北海道札幌市西区のイクメン税理士 板倉圭吾です。
今週は、銀行との打ち合わせ(関与先案件への立ち合い)が多い週です。
とりわけ、創業時融資については関与先だけではなく、顧問税理士としてコメントを積極的にしていく方針です。
- 創業時融資はどこから借りられるのか?
- 審査にどれくらい時間がかかるのか
- どんなことを聞かれるの?
- 金利や諸費用は?
など、創業したての社長が悩まれるポイントがたくさんあります。一緒に考える参謀がいると安心ですよね。
タイトルの「創業時の融資は政策金融公庫?民間銀行?」についての私の答えは、
税理士のサポートを受けて、民間銀行に申し込みましょう。です
なぜなら、「民間銀行(と信用保証協会)の審査の方が厳しいので、それに耐えうる創業プランの方が成功の確率が高い」と考えるからです。
創業時融資はどこから借りられるのか?
- 日本政策金融公庫
- 民間銀行(信用保証協会の保証付)
の二つが有力です。
日本政策金融公庫
いわゆる政府系金融機関ですね。その名のとおり、営利だけではなく政策実現のために金融をしています。そのため、創業間もない(実績がない状態)での融資にも前向きに取り組んでくれます。
民間銀行(信用保証協会の保証付き)
創業時だと、地方銀行や信用金庫が主な窓口になるでしょう。北海道(道央圏)だと、北洋銀行・北海道銀行・北海道信用金庫が有力ですね。
その民間銀行においても
- プロパー融資
- 保証付融資
の2種類があります。要は、「返せなくなった時の保証人」を引き受けてくれる機関があるのです。それが「信用保証協会」です。
創業間もない(実績がない状態)であっても、保証付きなら民間銀行も安心ですよね。そのため基本、民間銀行の創業時融資は保証付きを提案されます。
審査にどれくらい時間がかかるのか
どちらも申し込み書を記入してから、実行希望まで審査に1か月は必要でしょう。もちろん、資料を充実させて短縮してもらうことも可能ですが、銀行内部の審査事務も見越したノウハウの部分です。
また申し込み書の提出前に、おおまかな案件の概要をお知らせして打診するとスムーズに運びます。
とりわけ民間銀行は、保証協会が内諾をくれると稟議準備(お金貸していいかな?っていう銀行内部の準備作業)も進めやすいです。
どんなことを聞かれるの?
ここが、政策金融公庫と民間銀行の大きな違いです。
かなり聞かれる内容(個人資産にわたる範囲の広さ、取引先などの詳細の深さ)が違うのが実感です。これは、政策実現(政策金融公庫)と収益確保(民間銀行)という立ち位置の違いでもあるので、良し悪しではありません。しかし、申し込みした我々にとっては、大きな違いとなります。
- 始めようとする事業の概要(業種、免許許可、動機、ノウハウなどを自分の言葉で説明する)
- 準備の状況(お金借りれるか不明なのに、購入契約とか終わっていると「見通し甘い」と言われるよね…)
- 運転資金計画(最初にいくら必要なの?途中で足りなくならないの?など)
- 設備資金計画(見積書を提示して、どうしてこの設備が必要かを自分の言葉で説明する)
- 収支計画(開業後1年間、軌道に乗った時、5年後などいろいろなシミュレーションが必要です)
- 得意先、仕入先(受注が見込める根拠があると民間銀行や保証協会も納得できるよね)
- 自己資産の状況(預金、ローン、家族構成…正直に書きましょう)
このようなことを書類にまとめ提出し、後日面談して疑問点を聞かれます。その際に、エビデンス(疑問点の回答を証明できる書類)があると説得力が増します。
設備資金と運転資金でエビデンスも異なります。この辺もノウハウなので、(一生に一度の覚悟で臨む)創業時融資で社長ひとりがすべて対応するのは難しいでしょう。
そもそも
聞かれてちゃんと答えられる創業プランであることが大切だと思っています。「ノープランで創業決めたけど、あんまり突っ込んで聞かれずお金借りられた わーい」が、ビジネスとして長続きするのかという点で、事前のプランを練りこむことを強く強くオススメしています。
私自身、銀行勤務・労基署勤務・税理士事務所勤務でいろいろな経営者(とその周囲の労働者や取引先)を見てきたからこそ、最初に苦言を呈するのです。
だからこそ、厳しく聞かれて、まっとうに審査してくれる民間銀行の門をたたくことを推奨しています。
改めて、
税理士のサポートを受けて、民間銀行に申し込みましょう。
金利や諸費用は?
一概には言えません。金利については、金銭消費貸借契約書(「お金借ります」っていう書類)を記入する直前までわからないことが多いです。
なので、実例でご案内します。
【民間銀行(信用保証協会)から200万円借入】
(1)保証料47,300円(一括払い)
(2)金利1.3% 支払利息総額66,057円
(3)合計113,357円
【政策金融公庫から200万円借入】
(1)団信保険料ほか5,936円
(2)金利2.16% 支払利息総額109,800円
(3)合計115,736円
上記の例はまったく同一人物がそれぞれに借りた例です。
2,379円しか差がありませんでした。
まとめ
どちらから借りたら良い?というテーマでしたが、
最後の例は
どちらからも借りた
という案件でした。それもあるのです。
創業時に、「社長が忙しくて余裕がない」のは当然だと思います。慣れない融資のことは頼れる参謀と一緒に考えるというのが効率的ではないでしょうか。
板倉事務所では、顧問契約の業務の一環として創業時融資のサポートを行っています。「銀行出身だからこそ」の人脈とノウハウをご提供します。
もちろん、ひとり税理士事務所ですので、すべて税理士である板倉が対応いたします。
お客様の声(個人事業主として創業された Iさま)
創業間もない立場としての感想です。
創業し、スタートしてみてから運転資金が必要と感じる方も多いのかと思います。
通年実績の無い中で、こちらの立場としては民間銀行から融資を受けられるというお話はとても狭き門に感じておりました。
しかしながら、顧問税理士さんのサポートを頂き、銀行さんとも面談をする中で、しっかりとした計画と根拠さえがあれば決して難しい事ではないと感じました。
創業間もない経営者の立場として、日々業務に追われる中、民間銀行から融資実行は正直有難いです。
私一人では出来ませんでした。
こういった、きめの細かいサポートを頂ける事が何より有難く思います。
今後とも会社の実績を見て頂き、パートナーとして的確なアドバイスを頂けます様、宜しくお願い致します。
【編集後記】
冒頭のコカ・コーラ クリアですが、海外でも人気のようです。
今日からベトナム出張に行く社長に聞いたところ、ベトナム人の現地駐在スタッフから「荷物に余裕があったら、飲みたいので買ってきてほしい」と、YouTubeのリンク(綾瀬はるかさんのCM)付きでメッセージが来たとのこと。
【昨日の1日1新】
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コカ・コーラ クリア
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