※夕方の東京駅(丸の内) 2025/9/26撮影
「食うに困らない」が到達点?
「売上が安定して、社員を食わせていけるようになった。もう十分だろう。」そう語る経営者は少なくありません。
しかし私は税理士として、そこから提供できることがあると思っています。
なぜならその経営者のステージは、(あえてマズローの欲求段階で表現してみるとするならば)安全欲求レベルにすぎないからです。
ゲームのハードで例えるなら、スーファミでハイスコアを競っている段階みたいな。
確かに盛り上がるかもしれない。
でも、PS5の世界で経営してみませんか?
新しいハードに乗り換えて、高低差のある奥行きのある体験をしてみませんか?
と聞いてみたいのです。
マズローの5段階欲求 × ゲーム機進化
心理学者マズローは、人間の欲求を5段階に整理しました。
私は経営者の歩みに重ねてみます。
1. 生理的欲求(食べる・寝る)→ ファミコン:最低限プレイできるが、単純で粗い。経営者像=とにかく売上ゼロを避け、生き延びることだけに必死。
2. 安全欲求(安定・お金・住居)→ スーパーファミコン:安定して遊べるが、まだ限界がある。経営者像=「〇億円の売上で安定した」と満足する。「食うに困らない」世界。
3. 社会的欲求(つながり・仲間)→ プレステ(初期):3Dが始まり、世界が広がり仲間と共有できる。経営者像=同業者とのネットワークや横のつながりを持つことに価値を見出す。
4. 承認欲求(評価・地位)→ PS4:オンラインランキングや称号で、他者から認められる。経営者像=「社員数○百人」「売上○十億円」といった数字を誇りにする。
5. 自己実現・社会貢献(可能性の発揮・自己超越)→ PS5:没入感も影響力も桁違い。世界中に新しい価値を届ける舞台。経営者像=事業を通じて理念を実現し、社会に価値を残す。社員の成長や地域社会を本気で良くしようとする。
スーパーファミコンにとどまる経営者 vs PS5で戦う経営者
スーファミにとどまる経営者とPS5で戦う経営者の違いは明確です(私見)。
ファミコン経営者はインプットを怠り、学びに背を向け、質問が浅く議論も表層的です。接待交際費を「飲み食いの満足」で終わらせ、自分の自由だけを優先し、従業員の働き方には不寛容なこともあります。
一方でPS5経営者は、学びを欠かさず得たものをすぐ実践に移し、質問が鋭く議論が実践的で深い。接待交際費を「未来を議論するための投資」として扱い、労働条件改善や副業の容認、柔軟な働き方を進めています。
同じ「経営者」という言葉でも、どのゲーム機でプレイしているかで、そのレベル感はまるで違うのです。
私は、できることなら高次のフィールドで戦う経営者を応援したい。経営者の挑戦に触れることで私の役割を更新し続けられるのです。
現在の経営はPS5で繰り広げられています。経営の目的は、生き延びることでも、スコアを積み上げることでもない。
自己実現と社会貢献という次元に挑むことこそ、経営者の真価ではないでしょうか。
冒頭の例で言うと、「社員を食わせられるようになった」から「社員の成長を心から応援できる企業環境を整えた」というような視座になっていただきたい。
それが経営者の人生を豊かにすると信じています。そして、経営者の視座より高くには会社は昇れないことが多い。
経営者の視座を高める役割として税理士は適職だと思います。
(この記事と近い内容かな)
──あなたはいま、どのゲーム機で戦っていますか?
【編集後記】
年末調整と確定申告の時期が始まります。
2026年3月にお引き受け予定のお客様に案内を発送しました。
納品が印刷になることもあるので、プリンタのインクカートリッジを追加発注。
各色、在庫が複数ある状態が「整っている」感じ。
好きな瞬間です。