※北海道神宮内にある六花亭の店舗。屋根の雪に季節を感じました。
「あいつは痛い目に合わないとわからない」
こんにちは。
北海道札幌市中央区のイクメン税理士 板倉圭吾です。
今日は自宅でひたすら作業です。
先程まで、お客様作成の資金調達計画を確認していました。
さて、過去のことです。
広い意味での同業者がクライアントのことを「あいつは一度、痛い目に合わないとわからない」と評価していました。
交際費などの経費計上について、言うことを聞いてくれず困っているという意味だったと思います。
そのこと自体の是非はともかく、「痛い目…ていうのは私のお客様には使わないようにしよう」と心に決めました。
お客様にとって「痛い目」とは何だろう
- 税務調査で厳しい指摘を受ける
- 金融機関からの資金調達が思い通りにならない
- 従業員の突然退職、大量退職
- 労基署から監督指導を受ける
- ネット上での口コミ批判
経営をしていて逆風はつきものです。
それは仕方ないのですが、「痛い目」という表現は、対岸の火事として捉えて留飲を下げる立場であると思います。
そんな遠くの目線でお客様と関わることは、板倉事務所の目指すところではないなぁと感じました。
「痛い目」ではなく「転換点」と捉えよう
同じ事象であっても、
- 税務調査を起点として経理処理の抜本的な見直しをするチャンス
- 金融機関との関係改善、財務状況の開示の工夫、財務戦略の見直し
- ワークルールの構築、HR戦略の見直し、弁護士の関与を検討
- 労務の抜本的な見直しをするチャンス、社会保険労務士等の関与を検討
- SNS戦略の見直し
と捉えて、経営者と一緒の目線で事実を捉えていくべきではないでしょうか。
私の表現としては、転換点です。
(ミスターポジティブと呼ばれております)
もちろん、その前に転換点が来ないように先まわる努力が大切なことは言うまでもありません。
まとめ
- 私的支出をしっかり排除した統一ルールの透明な経営が大切
- 資金計画を組み、利益を出して、適正な納税をすることが会社の繁栄につながる
- 従業員に対する関わり方、社長としての心構え
- 会社を取り巻く法的制約に対するコンプライアンス意識
- 事業会社のSNSとの付き合い方
創業間もない経営者には、理解に時間がかかることもあります。税理士がすべて解決できるものではなく、他士業との連携も必要です。
でもその時に、税理士が寄り添って価値提供をしていることが大切ではないでしょうか。
回避可能な転換点は避け、避けられない転換点が来ても新たな意味づけを提供し、寄り添って解決を目指していく。それが板倉事務所の価値提供です。
「痛い目に合いましたね」ではなく、「転換点を迎えましたね」と伝えましょう。