私は、2015年12月まで国家公務員でした。どうして辞めたのか?と、よく聞かれます。
大きく3つの理由が挙げられます。
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1 転勤・定年
東日本大震災の3日ほど前、私は異動の内示を受けました。
内容は「4/1から室蘭市(自宅から高速道路で2時間ほどの距離)に単身赴任」というものです。妻と1歳の息子を残し、一人で赴任するのはとても寂しかったです。
室蘭での勤務の間に、公務で被災地(宮城県石巻市)勤務をしました。遺族の方とお会いして、亡くなられた被災者のことを聴き取り、記録するためです。
そこでの経験が、家族が一緒に暮らすことを重視させることになります。これから30年、転勤辞令にビクビクしなくてはならないことに不安を感じました。
働く場所を自分で決められず、いつまで働くかも(早期退職の打診も含め)一方的に決められることは、身分保障という意味では安定とも捉えられますが、人生のリスクと言えます。
2 業績評価
公務員は総じて年功序列です。同じ試験で入社した5年先輩を、自分が出世して追い越すことは現実的な考えとは言えません。
公的サービスが非営利とは言え、生産性を高めるモチベーションに欠けることは否めません。(生産性が高いという意味での)出る杭になっても報われないのです。
(達成した)結果→(支払われる)対価
というシンプルな評価を求めていました。
3 税務・会計へのあこがれ
そもそも大学卒業後、銀行を経て公務員になるというのは、公務員全体から見ると異色です。短い期間でしたが、OJTや研修を通じて「会計を通じて、地域経済や企業を見るトレーニング」を銀行で受けたことは素晴らしい糧になっています。
「再び、会計に触れたい」、「次は税務をやりたい」と思ったのです。
それは、子育てをしながら公務員を務めながら、大学院で租税法を修め、税理士試験に挑むことを決意させるほど強い憧れでした。
親友からは、このキャリア選択は「公務員を勤め上げろ。税理士なんてやめておけ」と言われましたが…
登録税理士になって、開業税理士になって、いま、この道に進んで本当に良かったと思っています。
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