※ぱくたそから引用
愛の貧乏脱出大作戦を見た
皆さん、こんにちは。
北海道札幌市西区のイクメン税理士 板倉圭吾です。
週末、YouTubeで懐かしい番組を観ました。「愛の貧乏脱出大作戦」です。
簡単に企画を言うと、「閑古鳥が鳴いている飲食店の経営者が番組に応募し、その道の達人に弟子入りしノウハウを覚え、店を立て直す」というもの。
私が特に気になったのは、リストラされたシングルファザーがたこ焼き屋さんに挑む回です。
20年以上前にアルバイトしただけの経験で、たこ焼き屋経営を志します。
同じ条件で創業の相談が来たら…
以前、アルバイトしたことがあるのでたこ焼き屋を札幌で経営したいです。ノウハウは繁盛店で教わってきます。開業のサポートをお願いします。
どうしましょ?
私だったらまず、中小企業庁作成の次の3枚の図を見てもらいます。(引用元)
【①構造的な問題】
上の図は、開業率と廃業率の相関図です。
右上が高開業率、高廃業率…「はじめやすく、やめるのも多い」
宿泊業、飲食サービス業がここに当てはまります。ダントツだよ。
他の業種との違いが圧倒的すぎます。
【②時代背景】
次に、「10年間でどれくらい厳しい状況となったのか」です。
青線「サービス業他」に飲食業が含まれておりますが、他業種よりも右上がり(休廃業、解散が増えている)となっています。
同じ「サービス業等」に含まれる小分類と比較します。(2016年/2007年)
- 歯科診療所 173/213 81%(以前より休廃業、解散が減っている)
- 自動車整備業 265/156 169%(約1.7倍休廃業、解散が増えている)
- 食堂、レストラン 443/172 257%(約2.6倍休廃業、解散が増えている)
歯科診療所については、一定程度の淘汰が進んだとも考えられるのかもしれません。
【③地域的背景】
北海道は、廃業率が高いです。全国ワースト5位。開業も少ないことが確認できます。
まとめ
以上が、統計から説明できます。
一方で、飲食業には繁盛店だってたくさんありますよね。自身の現状を正しく認識したうえで、意思決定していだたければ成功の確率は上がります。
そこで、当初の質問への回答。
「未経験でいきなり開業は、現状認識が足りないと思います。経験値を積むことをお考えになってはいかがでしょうか?」
と、答えるのが誠実だと思います。成功するかどうか、統計を超える根拠がないからです。
もちろん、飲食業の経験者でしっかりとしたプランがある方なら成功は近くにあるでしょう。その際はもちろん開業のお手伝いをさせていただきます。
おわりに
板倉事務所は「顧問契約が欲しいから、勝算がないビジネスでも無理に開業を勧める」ということは決してしません。
創業時融資のお手伝い、ワークルールの導入支援。顧問税理士となったらトコトン深くお付き合いします。
その前提として、業務の成長性など「税理士・銀行員・利害関係者が俯瞰で見る統計の景色」を共有していただくのです。
私と社長が揃って「このビジネスは勝算がある」と思うことがスタートラインです。
【編集後記】
今日はこれから圧力鍋でビーフシチュー作り。
明日は決算お打ち合わせなど。
(SNS制限実験のお知らせ Facebookアカウント停止中です。Twitterも携帯では閲覧しないようにしています。)
【昨日までの1日1新】
公務員転職コンサルティングのお問い合わせが来た