※何事もチャレンジしてみる
申告freeeで法人税を申告してみました
おはようございます。
北海道札幌市西区発寒のイクメン税理士 板倉圭吾です。
今日は日差しがちょっと強めですね。とはいえ、秋の空ですが。
あっ余震だ。今朝も揺れておりました。
さて昨日、クラウド会計ソフト「freee」で集計していたデータから決算を組み、申告freeeで電子申告をしてみました。
私が代表を務める法人の決算です。最初は自分の会社と決めていました。
目的は以下のとおり。
- 会計データからの連携を確認する(任意の勘定科目を決算表示科目に集約するところとか、科目内訳明細書との連携とか)
- 決算書や概況書の出来栄えを確認する(顧問先や銀行に提出するのに恥ずかしくない出来栄えか)
- 画面展開のスピードを体感する(サクサク動くのか)
- 税額が正しく計算されるのか確認する
- 各別表の整合性を確認する
実際、やってみた感想
税理士として、TKCのTPSシリーズという税務申告ソフトしか経験がありません。(少なくとも100件以上は同システムでの経験がありますが)それを踏まえての感想と捉えていただければ。
- 会計データからの連携はスムーズ。事前に決算表示科目と勘定科目を紐づけておくので変な数値になった箇所はなかった。でも科目内訳書は、決算額が内訳書と一致しているのかをいちいちクリックして調べる必要あり。(振替仕訳登録の貸借不一致から一致になった時のようにクリック無しでわかると楽かも)
- 決算書や概況書の出来栄えは残念…。TKC決算書で提出していた銀行には「クオリティ下がったな」と言われそう。あくまで見栄えね。私が銀行員なら、社長に聞いちゃうな。「決算書、変わりましたね」って。
- 画面展開はそれなりのスピードでした。そもそもTKCもサクサクと動かないし。
- 今回は、均等割の月数按分計算しか検証できず。合っていたけど。
- ここ、かなり違うね。いろんな意味で、TKCは独特なんだなぁと感じました。他のひとり税理士が、PDFで申告書をチェックすると言っていたのがようやく理解できた。(それくらいTKCはワーキングシートで入力すると、各別表の整合性を心配する必要が少ないし、チェックも効いている。それでも当然チェックはするけどさ)
結論として、TKCで申告やり直します
銀行員目線
北海道内の金融機関に勤務した経験があるので、銀行員目線で。
「クラウド会計で電子申告まで進めた」というのは金融機関はわからない。モニタリングしていれば別でしょうが。
わかるのは決算書などの見栄え。
そして、申告freeeは見栄えで結構損をしている。端的にカッコ悪い。
毎日たくさんの決算書に目を通す銀行員です。
数年間の決算書が編纂されている銀行の取引先ファイル… TKC決算書とfreee決算書を見比べたら何を感じるでしょうか。
税理士目線
税理士目線でも、決算料をいただく顧問先に納品するには、もう一工夫を望みます。
ひとり税理士板倉は薄利多売を目指さないので、決算料をいただいて、クオリティ高いものをご提供します。
会社経営者のみならず、企業を取り巻く利害関係者にとって、決算書は大切な存在だからです。
経営者目線
「自分で決算組めるし、安いし不満ないよ」という経営者はいるかもしれません。
無借金で税務署以外に決算書提出しないなら、アリですね。
申告freeeが選択肢として存在するという状況は歓迎です。思っていたよりも操作しやすかったし。
ですが期限内なので、もう一度TKCで申告します。
私の会社ですが、私の会社を取り巻く利害関係者にとっても、決算書は大切な存在だからです。
追伸:申告書のある部分について、管理運営部門からさっそくご指摘をいただきました…
【編集後記】
今日は午後からクラウド会計入門セミナーを開催します。
【昨日の1日1新】
申告freeeで法人税の電子申告