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信頼を積み重ねるために、距離を取ることも大切<№755>

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※栗山町のブトウ畑

皆様、ごきげんよう。

北海道札幌市中央区の税理士 板倉圭吾です。

8月は、いくつもの出来事を通じて、人との距離の取り方をあらためて考えさせられました。

そんな中で考えたことです。

私は税理士として、そして一人の社会人として、「誠実さ」こそが最も大切な資質だと考えています。

誠実であるとは、相手のために力を尽くすと同時に、自分の信念を曲げないことでもあります。

だからこそ、これからも次のような姿勢を持ち続けたいと思います。

①責任を他者に押しつける方、政治的な駆け引きを持ち込む方とは適切な距離を置くこと

仕事の上で責任を曖昧にしたり、都合の悪い部分を他者に委ねようとする場面に出会うことがあります。

あるいは、仕事そのものよりも自分の立場を有利にすることを優先し、政治的な駆け引きを持ち込んでくる方もいます。

そのような関わりは、関与先にとっても私自身にとっても、本質的な成果を遠ざけてしまうものです。誠実で透明性のある仕事を行うためには、必要以上に巻き込まれず、一定の距離を保つ勇気が欠かせません。

②家族と関与先の安心と成長を、最優先に考えること

税理士という仕事の目的は、ただ税務処理をこなすことではありません。関与先が安心して事業に取り組み、長く続けていける基盤を支えることこそ使命だと考えています。

だからこそ、「税理士がここまでやってくれるの」という声をいただくこともありますし、同業の方に「それは税理士の仕事ではない」と批判されることもあります。

批判されても基盤を支え続けたい。

その決意の根底には常に応援してくれる私自身の家族の存在があります。家族の理解と支えがあるからこそ、誠実に関与先と向き合うことができるのです。だから私は、どんなに多忙な状況であっても、常に「家族と関与先を最優先にする」という原則を守っていきたいと思います。

そして同時に、自らの家族を大切にしない経営者や、その支えを軽んじる姿勢を持つ方とは、自然に距離を置くべきだとも考えています。

家族を大切にする姿勢は、経営の持続性や組織文化にも必ず表れます。

 

③私のポリシーを尊重してくださる方と協力し、義理を重んじること

私は義理を忘れす、過去にいただいたご恩には誠実に応えたいと考えています。

義理を欠く方や、こちらの姿勢を尊重せず一方的に求めるだけの方との関係は、長続きしません。

一方で、私のポリシーを理解し、互いに敬意を持って協力できる方々とのつながりは、仕事を超えて豊かな関係を育みます。そうした関係こそが、誠実な仕事を支える大切な土台になると信じています。

 

④ 嫌われる勇気を持つこと、それを経営者にも涵養すること

誠実に仕事をしていれば、ときに耳ざわりの良くないことを伝えなくてはならない場面があります。

すべての人に好かれようとすれば、本当に大切な助言や判断を避けてしまいかねません。

だからこそ私は、「必要なときに必要なことを伝えることで、嫌われる(かもしれない)勇気」を持つことを、自らの指針に加えています。(以前は、「将来の社長に感謝されるレベル」で価値提供しようという意識を持っていました)

そして、これは私自身に限った話ではありません。経営者にとっても、時に「嫌われる勇気」を持つことが重要です。組織の将来や社員の安心を考えれば、迎合ではなく決断が求められる瞬間が必ずあります。
私はその姿勢を支え、ともに考える存在でありたいと願っています。

まとめ

これらの姿勢は決して派手なものではありません。しかし、日々の一つ一つの仕事に誠実に向き合うための、私なりの「行動指針」です。

税理士の仕事は、数値や制度を扱う冷静さだけでなく、相手の信頼に応える温かさも必要です。

クールヘッドとウォームハート

大学院で指導いただいた藤谷武史博士に、税理士の心構えとして授けられた言葉です。

税理士として、経営者に熱量を与えることを意識しています。

他方で、数字に基づいた冷静な判断も必要です。


だからこそ私は、関与先と真摯に向き合い、誠実に、丁寧に仕事を重ねていくことを、自らの責任だと考えています。

一歩一歩の積み重ねが、信頼を築く道。

これからも、その道をぶれることなく歩んでいきたいと思います。(今月もいろいろありましたが、ぶれずに過ごせたと思っております。)

【編集後記】

冒頭の写真はホップ収穫のボランティアで訪れた農園です。

木曜日には、事業計画についてのセミナーに登壇しました。

  

もう少し丁寧に解説できたなぁと反省。

次回は年末調整を解説します。

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