※函館山からの景色
経営者が望んだギア比で全力を出すのが税理士
おはようございます。
北海道札幌市西区発寒のイクメン税理士 板倉圭吾です。
今日は、「経営判断について税理士ができること」を書きます。
お客様と税理士の関係は自動車で例えるならば変速機(トランスミッション)だなぁということです。
経営者であるお客様は、運転手であり、エンジンです。
社長のポテンシャルがフェラーリなのにずっと1速で走っていたら、インプレッサの6速MTに負けてしまいます。負荷もかかり、長く走れません。
でも、ずっと3速でのんびり家族経営したいという方に、上のギア(例えば上場)を目指しましょうというのも違和感がありますよね。
何が言いたいかというと…
運転手が、順調に速度(売上・利益・キャッシュ)を上げて次の段階に行きたいとき、
ギア(税理士に考えてほしい税務・財務のレベル)を1段上げるのです。
税理士はそれに応え、新しい段階にふさわしいギア比で対応します。
変速機(税理士)がうまく能力を発揮するためには、運転手が自分の車(会社)の状態を把握することが必要。
時速20kmしか出ていないのに、「5速で走ってくれ」と言われても難しい。レベルの違うことをするとノッキングを起こします。
60kmで走るべき経営状態なのに、社長がアクセルを踏んでエンジン出力を上げてくれないと、シフトチェンジのタイミングを逃し30kmのままということもあります。
自動車と同じで、目測だけではなく数値を使って現状認識することが大事ではないでしょうか。
経営判断するために税理士ができること
大きく経営環境が変わるときに、販売管理費の変動部分をシミュレーションすることは可能です。
また、税額のシミュレーションも得意です。
でも、税理士が経営するわけではありません。リスクを見極め、実行に移すのは経営者の責任です。
今まさに経営相談を受けているのですが、私がすることは、
- 今、何kmで走行している状態(財務内容の分析)
- ギアの状態(もっと上まで、あるいは下までギアはありますよという説明)
を数値で提供して、
- 何kmに到達したいのか(売上・利益・キャッシュの到達点)
- そのために必要なエンジンの回転数(社長が仕事に注ぐエネルギー)
- そのために必要なギアチェンジのタイミング(都度の数値目標)
- そこにいたるまでに予想されるリスク
を共有することです。
二人三脚で進めましょう。
その中で、
社長が目指しているのはクラウンの6速くらいですが、現状カローラの2速です…
エンジン出力もギア比も不足しています…
目指すところに近付くには、キャッシュをここまで確保して…
とか、
今は、カローラですがカブ(50cc原付バイク)にするなら粗利がこれだけでも大丈夫です。
それには、自宅事務所にして一人で全部コンパクトに…
みたいなことを、わかりやすく伝えられたらいいなと思っています。
板倉事務所は、本気で経営される方を応援しています。
余談ですが、
- ナビの交通規制アナウンス(渋滞回避など)
- ABS(滑った後に制御するための機能)
- 自動ブレーキ(衝突回避機能)
- 自動追従クルーズコントロール(自動アクセル制御)
など、安全快適のための車両装備も税理士のサービスに例えることもできますよね。
【編集後記】
昨日は函館での要務を終えて、札幌へ。途中から一般道を選択し、道の駅で野菜を買ったりなど。タイトルひねったせいで、頭の中に和田アキ子が流れています。
【昨日までの1日1新】
弁護士からの紹介案件(とっても楽しそう)
【現在、板倉が登壇予定のイベント】
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