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【ぺんぎん労災の決め事】発信で「やらない」と決めていること<№748>

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北海道神宮の茅の輪くぐり(2025年6月撮影)

 

皆様、ごきげんよう。

北海道札幌市中央区の税理士 板倉 圭吾です。

今日は、ぺんぎん労災の発信で気を付けていることについて紹介します。

ぺんぎん労災は、労災保険の特別加入団体として厚生労働省に承認されている団体であり、私としては以下のようなことは加入に際して誤解を生じさせる可能性があることから「やらないこと」として意識しています。

※このブログ記事はぺんぎん労災の取り組みについて述べたものであり、他の団体に対して意見をする趣旨ではありません

 

①労災加入の最終判断をするような表現をしない

ぺんぎん労災に加入していただく方は、「労災保険に特別加入をしたい」という意向を持った方です。

特別加入団体として「私の働き方は労災保険の特別加入が可能か?」というお問い合わせについては誠実に回答しています。

我々は現在、3つの部会を有しており、「そのどれに該当するか」をご案内することはもちろん、「ぺんぎん労災では承認されていないが、このような特別加入の仕組みであれば加入の可能性がある」ということをお答えすることもあります。

それでも最後に気を付けるべきは、「加入承認するのは労働行政の職員である」ということです。

「あなたの特別加入を承認します」を言えるのは特別加入団体ではないということを強く意識しています。

「労災加入の最終判断をするような表現をしない」というのが、やらないことその①です。

 

 

②労災給付について断定的な表現をしない

ぺんぎん労災の組合員から「このようなケースは労災になりますか?」というご相談をいただくことがあります。

こうした場合、給付対象となるかどうかを断定するような表現は避け、あくまで制度の一般的な考え方や過去の事例に基づいて補足的な情報提供を行うようにしています。

労災保険給付の可否は、所轄の労働基準監督署が支給決定として判断するものであり、特別加入団体はその判断に影響を与える立場にはありません。

私自身が労働基準監督署での支給決定事務を担当していたこともありますから、判断に資する基本的な情報を整理して申請をサポートすることはもちろん精一杯行います。

行政を退職した現在では組合員に誤解を与えないよう、「判断は監督署が行うものであり、団体が決めることではない」という一線を常に意識しています。

「労災給付について断定的な表現をしない」が、やらないこと②です。

 

③他の団体と比較するような表現をしない

ぺんぎん労災は、全国で三番目の特定フリーランス向け特別加入団体として承認を受けた団体です。まだ歴史は浅いですが、行政OBや専門家の顧問を配し、誠実で透明な運営を心がけています。

誠実さの具体的な実践として、他の特別加入団体と比較するような表現や「ぺんぎん労災の方が優れている」といったニュアンスを含む発信は控えています。

それぞれの団体には、設立の経緯や対象とする属性、対応体制に違いがあり、それぞれの良さがあります。加入を検討する方がご自身に合った団体を選ぶための情報提供に徹し、他団体を引き合いに出して評価するようなことはしないように努めています。

また、他の団体と競争するような拡大姿勢も取らないと決めています。不正経理や不正受給など、公的保険を取り巻くいろいろなリスクを回避しながら「身の丈に合った成長」を心掛けています。

制度の目的に立ち返ったときに、それぞれの団体が役割を持ち寄り、連携しながら全国のフリーランスに安全と安心を届けられることが理想の姿だと考えているからです。そのためにも、比較よりも協調を重んじるスタンスを今後も大切にしていきたいと思っています。

やらないこと③は、「他の団体と比較するような表現をしない」です。

 

まとめ

以上が、ぺんぎん労災として日々の発信で特に気を付けている点です。

労災保険は、いざという時の安心につながる大切な制度です。

制度そのものがまだ一般には十分に知られていないからこそ、正確な情報提供と、誤解を生まない姿勢が何よりも大切だと考えています。

今後も、多くのフリーランスの方が安心して仕事に取り組めるよう、地道に制度の理解促進に努めてまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

-ブログ, ぺんぎん労災

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