他の経営者や労働者を「子ども」呼ばわりすることが気になる
こんにちは。
札幌のイクメン税理士 板倉圭吾です。
今日は、最近気になっている表現について。
(あくまで個人の見解です。自社の従業員を「ウチの子」と呼ぶことに対する違和感の表明について、板倉事務所は従業員がいない「ひとり税理士事務所」ですので、「雇用していない者が何を言っているんだ」という批判は甘んじて受け入れます。)
とあるセミナーにて
最近、とある経営者向けセミナーに参加しました。
お話しされている内容は理解できる部分も多かったのですが、とても違和感が。
- 最近は、こういう子が資金を調達できるのです
- (優れたビジネスモデルを紹介し、)こういう子が経営者になっています。
- これからは新卒の子でもAIの分野で即戦力となりうるなら、1000万円以上の初任給をもらうことがあるのです
この講師(コンサルタント)は人気があるようで、会場も満員。受講者の集中力も高かった。
なので、なおさら違和感がもったいない。セミナー後の名刺交換では目を見て話してくださらないなど、他山の石としての気づきが多いセミナーでした。
SNSなどでも見ることがあるよね
自社の従業員のことを褒める文脈で、
ウチの子はすごい
という表現も気になります。
イクメン税理士としては、「何がすごいのかな?おむつ外れた?自転車乗れた?」とワクワク読み進めると、実の子ではなく、従業員のことだった…
違和感の原因
私の感覚では、
- リスクを取って創業した経営者
- 世に出て就職した(しようとする)成人
を子ども扱いすることが解せないのです。
尊敬の念や、親愛の情を示す表現として適切ではない。と、感じます。
セミナー講師の方は、(セミナー内容から拝察するに)「自分がシニア世代になっても若年層の経営センスをキャッチアップしているよ」という意味合いで使っているのでしょう。でも、経営者って年功序列じゃないよね。
使用者の方は、「家族のように見守っているよ」という意味合いで使っているのでしょうか。でも、法的な立ち位置(雇用契約上)は対等なはずです。
垂直的な構造を示唆する表現なので、モヤモヤするのでしょう。
外部の方には言いませんが、関与先なら黙っちゃいない
外部の方が前記のようなことをしていても、直接伝えることはしません。(嫌われるしね)
でも、顧問報酬をいただいている関与先の社長が従業員のことを「ウチの子が成長してさぁ」と言ったら、指摘します。だって、責任があるもん。
社長の意図したニュアンス(親愛の情、信頼感の現れ)が、従業員や外部利害関係者に伝わらない(私と同じようにモヤモヤしてしまう)不安があるからです。顧問税理士としてフォローする範囲だと思っています。
顧問税理士と関与先との関係においては、耳の痛いこと、リスクの見える化は、出し惜しみしないようにしましょう。指摘したことが杞憂で終わっても「板倉さん心配しすぎ」と笑い話になりますが、指摘せず問題発生後になって「実はあの時モヤモヤしていたのです」と言うことはお客様の信頼を失います。
「お客様に対し、真摯に誠実であること」は、耳障りの良い話題だけを話すことではないと思います。
【編集後記】
【今後ブログ記事にします】(上場企業サラリーマンの親友が、担当業務の法務労務のトラブルを3年間無料で投げかけてきたので、そろそろ腹に据えかねて縁を切った話)
— 札幌イクメン税理士板倉圭吾 (@itaxez) August 12, 2019
個別の記事にするほどのこともないなぁと感じてきました。
今日のブログ記事の文脈で説明すると、水平的関係だった友人関係が(対価がないのに)一方的に知識提供を依頼してくるような垂直的関係に変化し、今後もこちらの違和感に気づいてもらえないと思ったのです。そして私に関係改善の意欲がなくなってしまいました。
人生問題集 に下記のような記載があり、とても共感できました。
結局、友情にはギブアンドテイク性に加えて、旬ってものがあるんじゃないかな。(中略)あのときはこの人がとても必要だったけど、今となっては迷惑とかね。
友人との関係も、互いに尊敬しあえる状態が続くのはお互いの努力が必要だなぁと。家族とお客様のために時間を捧げる生き方(イクメンひとり税理士)になったことにより、関係が続かなくなる友人がいることは仕方ない。それが「旬」を過ぎたということなのかも。
Twitterとか、モヤモヤすることはよくあります。でも、Twitterの利用はフォロワーと慣れあうためではなく、「お客様のため」が軸なので、ブロックやミュートを多用します。なので、モヤモヤしてもあんまり悩んでいない。
今日は、編集後記が濃いめだな(笑)
【今朝のIKUMEN飯】
朝、寒かったのでほうれん草とキャベツと豆腐が入った豚汁を。
隣の鍋はキムチを加えた大人仕様。
【昨日までの1日1新】
- ロボットプログラミングの大会を見学
- 「たまご落とし実験」を見学(東京大学 生田教授)
[…] のことを)ウチの子は…」など、私が苦手な言葉使いが多いとムムッとなってしまいます) […]