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【フリーランスの財務分析】100万円の売上を作るために、いくら交際費を使えるか把握していますか?<№405>

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※昨晩は、夕食前に3人で散歩。ランタンがお気に入り

 

フリーランスの方、確定申告進んでいますか?

おはようございます。

北海道札幌市西区発寒のイクメン税理士 板倉圭吾です。

そろそろ、フリーランスや個人事業主の方は確定申告が気になっているのではないでしょうか?

2/22-23の確定申告fesは私もお手伝いします。

六本木で「ブログ見ました」と声をかけていただけると嬉しいな。

「もくもく確定申告会」「freee Bar」などのブースにいる予定です。

 

投資(交際費)を回収していますか?

お客様との商談を兼ねた飲食代。

交際費や会議費での処理が一般的でしょう。

そこで冒頭の質問です。

「100万円の売上を作るためにいくら交際費を使えるか把握していますか?」

これをきちんと知ることが、銀行にも、従業員にも、もちろん税務署にも納得してもらえる決算につながります。

 

「このお客さんはお酒が好きで年間50万円は交際費がかかっているけど、毎月売上つくれるからなぁ。年間だと100万円になるし、嫌われてゼロにしたくないし、まいっか」

という考え方は、とても危険です。

 

オススメの考え方

税理士モロトメさんのこの記事、とても良いです。

ストラック図を使って財務を理解することは、数字に苦手意識がある経営者にとってハードルが下がるのでオススメですよね。

モロトメさんの記事で提供されているエクセルを元に、交際費の質問について考えていきましょう。

 

例えば、

  1. 中古車を買ってくれそうなお客様がいる
  2. お客様の希望する車両は40万円でオークション購入できそう
  3. あとは従業員が美装などすると100万円で売れそう
  4. そして、今月はこの商談しかないので何としても車を売りたい
  5. 「ご飯食べながら話しませんか」とお客様にラインしました

上記の例の場合、交際費の目安はいくらになるでしょうか?

あなたが顧問税理士ならどう答えるでしょうか?

この会社の簡易ストラック図は下記の通りです。

①売上     1,000,000円

②原価               400,000円

③粗利 (①-②) 600,000円

④人件費      400,000円

⑤その他経費    200,000円

まず交際費について考えるとき、売上と比較してはいけません。

交際費が計上されるのは、その他経費の部分です。

売上から、②仕入の40万円がまず引かれます。

そうすると、③粗利の60万円が計算できますね。

そして、④人件費40万円を引きます。

ようやく⑤その他経費として使える額20万円が出てきました。(お酒が好きなお客様に50万円も使っていたら、大赤字ですよね…)

 

でも、家賃や光熱費、通信費(個人事業主であれば自分の生活費)などもここに含まれるので20万円全額は使えませんよね。

この状況でご相談を受けた場合、私であれば「できればびっくりドンキーで商談していただきたいですが、この商談に今月の売上がかかっているのですね。チェーン店の居酒屋で一次会だけならいいと思います」と答えます(資産背景や経営者の性格など、一概には言えませんが)。

車両自体の値引きや、納車後のサポートも考えると商談の時点では二次会とかタクシー代負担は推奨できません。

 

経営者としてのルールを持とう

上記の例の場合、経営者と私で一緒に考えて

  • 交際費は会社全体の売上の0.8%以内にしよう
  • 交際費は商談案件の粗利の1.5%以内にしよう
  • 交際費は毎月2万円以内にしよう

などのわかりやすいルールを決めます。(粗利ベースの場合、クラウド会計の「部門」「品目」「取引先」「メモタグ」などを駆使して商談単位の収支を把握します)

いちいちストラック図を書いてから交際費を使うのは面倒ですし(あえて、面倒で使い過ぎを防ぐという目的があればいいと思いますが…)。

 

もちろん私が関与している場合、ストラック図だけでなくBASTデータや3期比較など同業他社や自社の過去の動向も踏まえつつ、銀行や税務署から見ても納得される(はず)の指標をご提案します。

言うまでもないですが、売上に結び付かないプライベートな飲食は経費対象外ですからねっ。

 

創業融資を受けて気が大きくなった時に、私自身が行ってしまった失敗事例として記事にしました。

確定申告のために決算書を準備している今だからこそ、昨年の振り返りと今年の予算をしっかり考えましょう。

 

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