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【一人親方の皆さまへ】建設現場での安全確保がさらに重要になります<№741>

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出典:ぱくたそ

 

―― 労災統計と安衛則改正を受けて ――

建設業に従事する一人親方の皆さま。

2025年4月に施行された労働安全衛生規則等の改正により、個人事業者(フリーランス・一人親方など)に対しても、元請業者の講ずべき安全対策が法的に強化されました。これは、個人で活動する皆さまの安全を社会全体で守る動きが加速していることを意味します。

さらに、北海道労働局が公表した2024年(令和6年)の死亡災害統計によれば、北海道内の死亡者数は48人。うち18人(37.5%)が建設業で発生しており、最も多い業種となっています。2025年3月末時点の速報値では、前年同期比で死亡者数が+9人(69.2%増)と、大きく増加傾向にあります。

 

📉 事故の傾向:「はさまれ・巻き込まれ」「崩壊・倒壊」「墜落・転落」

  • はさまれ・巻き込まれ:10件(20.8%)
  • 崩壊・倒壊:7件(14.6%)
  • 墜落・転落:6件(12.5%)

🔔 安衛則改正で変わること

2025年4月施行の労働安全衛生規則等改正では、元請業者に対して、以下のような責務が課されるようになりました:

  • 個人事業者に対しても危険情報の提供や作業手順の指導を行うこと
  • 作業場所での安全衛生教育やKY活動の実施対象に個人事業者を含めること

詳細は、こちらの記事(安衛則改正ブログ)で解説しています。

 

🧯 一人親方の皆さまに今できること

  • ヘルメット・安全帯など保護具の常時着用
  • 作業前の点検とKY(危険予知)活動の実施
  • 持病や体調異変がある日は、作業中止も勇気の選択
  • 「自分だけは大丈夫」という慢心を捨て、確認・報告を徹底

 

📌 最後に:安全と補償の両立を

建設現場では、自分の命は自分で守る意識が最も重要です。しかし、制度を活用することで守れる「もしものとき」もあります。

安衛則改正と労災統計を機に、どうか一度、ご自身の安全対策と補償体制を見直してみてください。

一人親方の方も、労災保険の特別加入制度を利用することで、業務中・通勤中の事故に対して補償を受けられます。
ぺんぎん労災サポートセンターでは、「建設業一人親方部会」を設け、加入手続きから災害時のサポートまで、ワンストップで行っています。

ぺんぎん労災サポートセンターは、あなたの「がんばる日常」を守るために、これからも尽力してまいります。

(2025/05/18)

 

-ぺんぎん労災

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