※知り合いに布マスクを作っていただきました
こんにちは。
北海道札幌市西区発寒のイクメン税理士 板倉圭吾です。
今日は「資金繰りを改善するために加入済みの生命保険を見直してみよう」というお話です。
資金繰りを改善する方法はいろいろありますよね。
銀行融資の支払いをストップすることは、「リスケ」などと呼ばれ有名です。
が、そのデメリットも大きいです。
銀行融資をリスケしている間は新規融資が望めません。(これはコロナ対策であっても同様と聞きました)
でも、生命保険の引き落としストップ(便宜上、タイトルは生命保険のリスケと表現しました)は違います。
資金繰りを改善するために生命保険ができることをご紹介します。
①契約者貸し付けを受ける
これは、ご存知の方も多いかもしれません。
生命保険の口座引き落としは続けながら、解約したら戻ってくる金額(解約返戻金)の8割~9割を貸付として受けるというものです。
しかも、期間限定ですがコロナ対策のために貸付金利が減免されている保険会社も多い。
入金までも3営業日~とスピード感があります。
私個人としては、公庫融資などで調達を行い、最後の砦として取っておくことをオススメしています。
②払い済みにする
払い済み保険とは、保険料の引き落としをストップして、それまでの保険料の額に見合った死亡保障に変更することです。
- 保険に加入後に告知事項が生じてしまい、新しい保険に加入するのは難しい
- 企業のリスク管理上、解約して無保険になるのは困る
などの事情があれば、払い済みにするのも有効な手です。
③延長定期保険/定期保険の期間短縮/養老保険の満期を延ばす
保険契約期間を延ばしたり短縮したりすることで、保険料相当額や払戻される金額(責任準備金)を活用できます。
加入保険会社によって対応が異なるので、項目のご紹介にとどめます。
④保険の減額
保険金額(保障の額)を下げることによって、月々の支払いを下げる方法です。
ゼロになるわけではないのが、②との違いです。
⑤保険の解約
解約返戻金を受け取って、契約解除をする。
一番シンプルな方法です。
保障がなくなるデメリットはあり、解約返戻金の受取と保険料の引き落としがなくなるにしても、最後まで避けておきたい方法ではないでしょうか?
⑥自動振替貸付
今日ご紹介したい方法です。
「保険料の口座引き落としの金額だけ、毎月 保険会社から貸付を受ける」という考え方です。
- 保険契約は同じ条件で続いている
- 手持ち資金が増えるわけではないので、無駄遣いを避けられる
- 毎月の資金繰りを改善する効果がある
- 銀行のリスケと違って、与信能力に響かない
という点がメリットだと感じています。
まとめ
企業であれ、個人であれ、生命保険の加入をしているのであれば一度見直しをしてみましょう。
また、保険会社の担当がいる場合は「資金繰りを改善する方法はありますか?」と直接聞いてみるのが良いです。
皆さんが信頼して保険契約をした担当さんですから、きっと力になってくれることと思います。
「担当が退職して、相談できる人がいない…」
そんな場合はお客様センターで大丈夫ですよ。
板倉事務所では、保険契約の代理店業務は行っておりません。(企業防衛という言葉を使って、節税として売りつけるのは性に合いません)
信頼できる方(保険会社所属)に、関与先のリスク管理のお手伝いをしていただいているのです。
もちろん関与しているお客様からの相談には孫の手メンバー全力でお役立ちしていきます。
餅は餅屋。ひとり税理士のできることは限られており、専門家の力を結集して解決します。